公益財団法人都市緑化機構が毎年開催している「都市緑化技術研修会」の情報です。
今回はそのプログラムの中で、『グリーン・インフラストラクチャー：ポートランドと東京の経験からその将来を展望する』と題して、米国ポートランド市 環境局副局長 Dawn UCHIYAMA氏の特別講演が行われます。

米国オレゴン州ポートランド市は、その昔は急な開発による森林伐採によってStump Town（切り株の街）と呼ばれた時期がありましたが、1970年代に市民の声を発端とした街づくりの大きな転換が起こり、今や緑あふれるEco City（環境先進都市）として注目されています。世界に先駆けてグリーン・インフラの導入を進め、その市街地には至る所にBioswale（緑溝：雨水を集めて地下に浸透させるための植栽エリア）が設けられ、緑に包まれた美しい街を実現しています。また市内にあるポートランド日本庭園（札幌市との姉妹都市締結記念庭園）もその美しさと取り組みの先進性によって世界中から注目を集めていて、グリーン・インフラのみならず、文化の啓蒙という点においても私たち「緑師」には学びの多い街なのです。市川造園東京作業所の細野（職能開発担当）はポートランド日本庭園に1年間の在外研修（文化庁新進芸術家海外研修制度）で勤務していた経験があり、その時の学びが現在の東京作業所の取り組みのヒントになっています。

Dawn UCHIYAMA氏は現在、日本の緑の気候回復戦略やグリーン・インフラの拡充に関する政策立案に関する研究のために一時的に世田谷区みどり政策課に在籍していらっしゃいます。今回はその研究に関する話題提供や、都市緑化機構の理事長 横張 真 氏とのクロストークが行われるとのことで、グリーン・インフラに関するポートランドと東京両方の最新の動向について、興味深いお話が聴けそうです。

『グリーン・インフラストラクチャー：ポートランドと東京の経験からその将来を展望する』
（Green Infrastructure: Prospecting its future by experiences in Portland and Tokyo）

日　時：令和4（2022）年1月14日（金）14:00-16:00
会　場：国立オリンピック記念青少年総合センター　センター棟3階　309号室
講演者：米国ポートランド市　環境局　副局長　Dawn　UCHIYAMA（ドーン内山）氏
　　　　モデレーター：公益財団法人 都市緑化機構　理事長　横張　真
内　容：（1）ポートランドでのグリーンインフラの取り組み
　　　　（2）日本に対する話題
　　　　（3）今後の方向性（日本とポートランドの知見を踏まえて）
　　　　（通訳有り）

＊上記は都市緑化技術研修会のプログラム中に行われる特別講演に関する情報です。
　研修会全体の開催概要とプログラムについては、以下のリンクからご確認頂けます。
　https://urbangreen.or.jp/info-support/workshop/techkenshu_r04

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